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住宅価格の高騰はいつまで続くの?後の見通しや購入する際の注意点やポイントを考察してみる。

2023.04.20

悩む夫婦

ウッドショックや半導体不足、諸外国の情勢により、住宅価格が高騰し続けている今日。

今後、住宅がさらに手に入りにくくなるかもしれないと考え、ここで家を買おうと決めた方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、住宅価格の先行きと、購入する際の注意点について紹介していきます。

 

戸建住宅の価格は2020年以降に急上昇している

ここ最近、日用品の値上げもそうですがお家の価格が高くなったというニュースを見聞きすることが増えていませんか?

実際に、どのくらい住宅価格は上昇しているのでしょうか。

新築一戸建ての価格推移を見てみると、過去20年間で最も高かったのが2008年前半の不動産ミニバブルのときでした。
2008年後半のリーマンショックで下落に転じましたが2010年以降は大きな変動がありませんでした。

しかし、新型コロナウイルスが拡大した2020年前半に価格は急上昇しています。
首都圏の場合、平均価格は2020年後半は約3,500万円に対し、2022年には約4,200万円と約20%上昇しているそうです。

価格上昇の原因は「材料費の高騰」と「需要の増加」

住宅価格が上がる要因はさまざまですが、今回の上昇要因には主に2つの要因があります。

材料費の高騰

ひとつ目は、住宅設備や建築資材の価格が値上がりしていることです。
木材に関しては輸入木材が手に入りにくい「ウッドショック」であったり、鉄鋼は鉄鉱石などの原材料価格の高騰、プラスチックを用いた建材や住宅設備は原油価格の上昇により、それぞれ値上がりしています。これらの値上がりを受け、同じ広さ・同じ仕様の家を建てるとしても以前より10~15%高くなっています。

重要の増加

もう一つの要因は、供給に対して需要が上回ったことです。
コロナ禍で在宅勤務が増えたのを機に、広く快適な家に住みたくなったり、集合住宅の音が気になったりして戸建住宅へのニーズが一気に高まりました。ニーズを満たしていればマンションでもよいのかもしれませんが、首都圏の場合だと新築マンションは原材料不足や土地仕入れ価格の上昇などにより新築戸建以上に値段が上がっています。今の家賃分をローンに置き換えて買えるのは戸建住宅だ!と結論を出した人が多かったのではないかと考えます。

住宅価格の今後の見通しはどうなる??

では、上昇を続けている戸建住宅の価格は、今後どのように変動していくのでしょうか?

輸入木材に頼っている建築会社や問屋は、ウッドショックを経験したことで木材の備蓄を進めているところもあります。一定の備蓄ができたタイミングで木材の価格は下がり始めると予想されています。ただし、鉄の価格は横ばいかさらに上がる可能性が考えられており、住宅設備に関しても石油価格の上昇や半導体不足の影響でより高くなる可能性があります。

さらに、2022年春以降は円安が進んでいるため、建築資材の多くを輸入に頼っている日本にとって厳しい状況が続いています。多少円高傾向にはなりましたが、これらを勘案すると、戸建住宅の価格はもう少し上がらざるを得ない状況だと思われます

これから家を建てるときに気をつけるポイントは?

自分たちが希望する設備が採用できるかを確認

価格上昇のほかにも、将来、家を建てるときに気を付けることはあるのでしょうか?

住宅設備の中には、半導体不足や資源不足などの影響で納品時期が不透明なものがあります。規格や仕様が決まっていて変更ができない建売住宅は問題ないと思いますが、設備を1点ずつ自分たちで選んで家を建てる注文住宅の場合は納期が未定の場合や、そもそも在庫が無いために希望する設備を採り入れられない可能性はあります。どうしてもその設備を採用したい希望がある場合は、納品を待ち続け、工期が遅れることを受け入れるしかありません。もし工期通りに建築を進めていきたいのであれば、納期が遅れる可能性がない商品を担当より教えてもらい、その中から選ぶ方が懸命です。

入居開始時期が決まっているなら、早いタイミングで伝えるのが得策

住宅の完成までの期間は構造や工法によって大きく変わります。しかし、戸建住宅ニーズの高まりを受け『建築がスタートするまでに数ヶ月待ち』という住宅メーカーもでてきています。

たくさん時間をかけて建築会社やプランをやっと決めた後、工事スタートまで長く待たされるとテンションが下がりますし、場合によっては住宅会社を選び直す必要もでてきます。入居開始時期が決まっている場合は、少しでも早いタイミングで建築会社に伝え、お家の完成が間に合うか確認を取ることが大切です。なので、絶対に時期を遅らせられない人は、一番始めに希望時期を伝え、可能と言われた場合のみ検討していくほうがよいかもしれません。

今後求められる省エネ性能を満たす家を建てる(買う)

昨今、地球温暖化の一因となっているCO2排出を減らしていくために、住宅・建築物には今以上に高い省エネルギー性が求められています。

国の方針として、2025年度までに省エネルギー基準への適合が義務化され、遅くとも2030年度までにはZEH(ゼロエネルギーハウス)水準まで段階的に引き上げる方針と発表されています。
このような流れを考えると、国が求める省エネルギー基準を満たしていない住宅は、実質的に「既存不適格住宅」となり、将来売却する際に資産価値が低いとみなされ売却に不利になる可能性があります。将来的に売却を検討する場合がなくても、省エネルギー性の向上は快適な住み心地と光熱費の削減を可能にするため、強く意識したほうがよいとも言えます。

限られている予算で家を建てる方法は?

住宅価格は年々高まっています。自分たちの希望する予算内で家を建てたいとき、どのような方法があるのでしょうか。

方法1:エリアを変更、または広げてみる

家づくりの費用は、大きく分けると「土地代金」と「建物代金」の2つに分かれます。資材高騰などにより建物代が高い今の時代、土地代を抑えることができれば予算内で家を建てやすくはなります。駅や商業施設などの利便施設から離れているけど、移動手段は主に車だから問題ない等、自分たちが許容できる範囲でエリア(場所)を変え、土地代を抑えることを検討してみてはいかがでしょうか。

方法2:床面積・敷地面積を小さくしてみる

建物代を抑える方法として、床面積を小さくするのはとても効果的です。床面積を小さくすれば、建築工事費の中でも比較的コストが高い基礎工事や屋根工事の費用が抑えられますし、建築材料の総量を減らすコストダウンも可能です。建売住宅で気に入ったプランに出会えれば検討してみるのも有効な手段です。

建てる場合でも床面積が小さくなれば敷地面積が小さな土地にも建築できる可能性もあり、相乗効果が期待できます。

方法3:ローコスト住宅が得意な建築会社を選ぶ

住宅会社には、それぞれ得意な分野があります。「ローコスト住宅」と謳っている会社は、コストを抑えるために間取りを規格化していたり、設備仕様を共通化するなどで高品質な住宅を低価格で建てることが得意な会社です。条件に縛りが多い場合がありますが予算に限りがある場合、ローコスト住宅が得意な会社を家づくりのパートナーに選ぶのもよいでしょう。

建売住宅の購入を検討してみるのもあり

時間をかけて何度も打ち合わせを重ねて一軒の家を建てる「注文住宅」の場合は、打ち合わせをせずに同一の仕様・設備の家を数多く建てる「建売住宅」と比べると、どうしても価格は高くなります。

家の仕様や設備にあまりこだわらないのであれば、予算内で販売されている建売住宅を購入する選択肢もあります。建築中の様子が分からないから不安という方もいらっしゃいますが、自社や第三者機関で工事をチェックした履歴がある建物であれば、資産価値の面でも安心感があります。

中古戸建は、不具合や欠陥などの瑕疵がないかに気を付ける必要があります。特に一戸建ては物件によって差が大きいので、事前に検査しているかどうか、瑕疵保険や瑕疵保証がついているかを不動産会社へ確認してみてください。もしない場合には売買契約前に住宅の検査をすることをお勧めします。中古住宅のメリットとしてはリフォーム済みや購入後にリフォームするケースもありますが、新築住宅ほど多くの建材や設備を使わないため、資材高騰の影響を受けにくく新築に比べ割安感があります。

いずれにせよ複数の住宅を見て比較し、価格の相場を掴むことがとても大事です。また、性能が高いとアピールしていても、具体的な数値や、どのように高めたのかを答えられない会社や担当者からの購入は、一度考え直したほうがよいと思います。

どの方法を選ぶかは家族で検討を

予算内でマイホームを取得する方法を紹介しましたが、何を基準に選ぶべきなのでしょうか。

状況によって正解は違ってくるので、どの方法を選ぶかは家族で検討し自分たちで基準を決めたら良いと思います。
ただ、将来的に売却や賃貸を考えているなら、立地条件は重要な要素になってきます。また、建物の資産価値を考えると、床面積は若干コンパクトでもよいので、性能の良い高品質な住宅を建てる・買うことをおすすめします。

結局のところ、マイホームを取得するべきか?それとも待つべきか?

ライフステージを考慮して決断しましょう

ご紹介したように、資材高騰や円安の影響などによりしばらくは住宅価格が下がる見通しは立っていないため、しばらく様子を見て判断しようかと迷っている人もいるかもしれません。

今後住宅価格が下がるのは、世の中が不景気になって売れ行きが悪くなり、建築会社が値引きをしてでも販売するケースになった場合です。しかし、世の中が不景気になると自分たちの給与も伸び悩むこともるため、さあ買おうという気持ちにならないことも。また住宅の価値は下がったものの住宅ローン金利は、インフレの情勢を受けて上昇する可能性も考えられます。

価格の様子を見ているうちに、家を取得するタイミングを逃してしまうのはぜひとも避けたいものです。子ども部屋がある広いリビングの家を建てたのに、子どもはその部屋を数年しか使わずに家を出てしまい、広いリビングも夫婦2人きりで使うというのはとても残念ですよね。

住宅は「利用価値」を重視しながら、「資産価値」は付随的に考えていく事が大切だと思っています。ライフステージを考慮してマイホームを取得し、家族で楽しく快適な暮らしを送って欲しいと思います。

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